昨日さらに、ビルゲイツさんの名言集を検索して読んでみました。金目当てでないことくらいは分かりますけどね。だって、金目当てなら使い切れないくらいの資産できてからも働くとか難しいでしょうし。
で、目を引いた彼の名言の一つが、「ビジネスは非常に簡単だと思う。売上からコストを引けば、大きな黒字が出る。計算は極めて簡単だ。」
これ、先日、こちらが、大企業のお金って規模が大きいけど、単位を変えれば、小学生の算数の延長だって話と似てると思うんですよね。
で、そういう小学生の算数の延長で済まない、現実的にもっと複雑でまだ最先端の科学でも解明しきれてない事実的な影響、それはジョブズ氏が重視してた感性、あるいはセンスというものでしか感じられないもの、そして彼も意識していた人類の文化にも影響あるもの、そういう点に関してどうだったのかなと。
ゲイツ氏の性格は負けず嫌いということだったみたいですけどhttp://www.lifehacker.jp/2013/04/130408book-to-read.html、今までみたいに他を不当に潰してまで勝った後の世の中の影響とかまで考えてたのかなと。Microsoftといえば、企業向けビジネスで強いというイメージですけど、それで、事実上ビジネスというものにどう影響与えたのかとか。ただとにかく勝てば良い的な空気を、自社のOSを通じてビジネス界に四六時中与えてたりしないのかとか。それで世の中良くなるのかなと。
ジョブズ氏も性格的に気難しく怖いくらいな面あることで有名だったみたいですけど、かたや、デザイナーのジョナサンアイブのことは決して傷つけなかったというのも事実のようなんですよね。彼の社内での事実上の地位を高くするようにもしたそうですし。シェアもまるで気にしなかったみたいで、安売り路線でシェアで勝てば良いとはまるで思ってなく、むしろ人類の文化に貢献するような良い物を造ることを重視してたんではと思います。もちろん、営利社団法人として利益がでないと、過去に現実にAppleが直面したような倒産の危機まであるわけですけど、そういう厳しい現実的局面にトップとして身をおきながら、しかも、そんなもの成功しないという大方の予想や反対の大きい声ありながら、最初のiMacからApple storeから、強い否定的な意見を押しのけて、厳しい現実の中でそれらをリスク背負いながら現実化して、予想を覆して大成功に導くというのは、やはり天才的だったんだろうなと改めて思います。もちろん、それらが良いと感じる消費者が沢山いたからでもあるでしょうけど。
ジョナサンアイブのインタビューでも、普通誰も見ることないような、製品内部の細かいとこにまでこだわることが、その理屈ははっきり分からなくてもとても大事だと感じるからそうしてるし、消費者もそういうことまで敏感に感じると思う、という話は、それこそ本来の大人の話だとも思うんですよね。
算数の延長的にビジネスは簡単とか言ってるのは、むしろもうちょっと考えたり自制して欲しいくらいだと思いますね。