Creative Arts Showers Gallery

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ジョブズとAppleとマイクロソフト

 昨日の投稿の段階でも知らなかったんですけど、ビルゲイツってとっくに以前から結構な嫌われ者だったみたいですね。特にアメリカでは。今日、昨日の投稿の延長で、試しにビルゲイツ、嫌われ者、で検索したら結構出てきまして。  以前、マイクロソフトの経営の歴史についての記事を一つだけ保存してあったんですけど、今日は他の記事も読んだおかげで、以前よりも分かりました。記事はこちらですhttp://www.asahi-net.or.jp/~fu8h-myi/microsoft.html  アメリカでの評判の記事はこちらですhttp://www2u.biglobe.ne.jp/~hakuzou/Link-Y6.htm  要するに、競争相手を不当に潰して独占的にシェア得て利益得るやり方がえげつないということだったんでしょうね。    こちらは、最初から顔色悪くなるわ頭はぼーっとするわのWindwsパソコン嫌いだったんで、そういうことすら知らないくらい遅れてました。ネットでの情報収集なんかは本当に必要な最低限しかしてなかったんで、最近Apple製品で快適にネットできるようになって今更過去の話も知ったんですよね。  Microsoftって、最近でもipadを2万円で買い取るとかやってるみたいですよね。まず他社潰しみたいな伝統なんですかね。  かたや、Appleは最近でも株主から、安いカテゴリの製品も作ってシェアを取りにいかない姿勢がマイナスに評価されてたりしますけど、シェアを取りにいかないということは、不当な支配まで目指してないとも言えて、良い製品作って、それを良いと感じる人達に有意義に使ってもらいたいという姿勢でしょうね。あまり良くない製品で数多く売ってシェアを確保して利益を確保するという姿勢ではないことだけは確かで。  で、昨日の続きで思うのは、ジョブズが失われたインタビューで語ってたことは、例えば料理人ならある意味当然のことで、人間の味覚や視覚に訴えかけるものを作ろうということなんですけど、彼が取り組んでたのは当時今よりもさらに人間とは遠い存在と考えられていたであろうコンピュータなんですよね。なんか難しいまま終わって、一部の人だけ使えますとかで終わって、そこから使える人とそうでない人の差別化まで進んでも不思議じゃないコンピュータを対象に、そこで終わらせずに、普通の人間の良い感性にまで耐えて、その人達の具体的な実用に耐えるものにまでする、というか開発陣にさせる?、ことの凄さですよね。  彼は音楽好きでも有名だったようですけど、音楽とか絵画とか文字とか人間の文化的に優れてたものへの尊敬の念も強かったみたいですし、そういう人間の文化の更なる発展のための道具としてのコンピュータという意識がとても強かったんだと思いますね。  それは、有名なthink different キャンペーンの文章の一部で、そこだけはジョブズ氏自身の言葉だったという、彼らは人類を前進させた、という一文からも感じられますよね。  コンピュータ一はあくまで人間のための道具という姿勢で、人間の良い感性に耐えるものでなければいけないという厳しい姿勢、要するに言葉にするとありきたりになる使い心地とか使いやすさですけど、それをコンピュータの分野でもやるという、その姿勢を貫くだけでも今のAppleには価値があると個人的には思うんですけどね。常に革新的なものを生み出すことを要求されてますけど。革新的だけど、人間にとって気持ちよくないものとか有害でしょうしね。  さらに、もう一つ、ジョブズ氏が凄いのは、彼は大企業のトップだったわけですけど、復活後のApple大企業病にさせず、自身でも、Appleは地球最大のスタートアップだ、と語ってたということですね。それで、短期間に次々と革新的な製品を生み出していったわけで。  組織が大きくなると縦割りの連携弱い弊害とか無駄に数の多い会議とかで横にも縦にも色々増えて、薄まって、遅れたりとか産まれなかったりする製品あるんでしょうけど、そういうことを無くし、製品開発から広告含めて常に彼が関わって迅速に決定してたようで。  これもまた少人数の会社ならそうなるというか、できるというか、そうするしかない、ということですけど、それを大企業であえて意識してやるということが凄いですよね。  失われたインタビューでも、大企業では製造部門が意思決定に絶望的に参加できないと語ってましたし、ウェブの可能性について、小さい会社がウェブ上では世界最大の会社にもなりうるみたいなこと言ってたことから、完全に意識して、大企業病になってもなおさら未来はないと確信してたからこその行動なのかなとも思いますね。  ジョブス氏が関わってたコンピュータとか、組織とかって、一般論としては、一歩間違えるとそれ自体によって個人としての人間の何かを失わせかねない危険な印象あるんですけど、それを極力個人の人間性を失わない方向に凄く意識して厳しいまでに導き、むしろ人間の良い感性に耐えて快適に使えるコンピュータにまで降ろして,それを使う個人の可能性を広げたり、組織としても個人の有能さを発揮できる組織作りをして各分野の有能な人達によるケミストリー効果を生み出したりしたというのは、実際にはそうできてない現実もあるわけで、凄い難しいことで、凄い功績なんじゃないかなと思いますね。それ自体が革新であり、Appleが今後もその姿勢で製品を産み続けるだけでも企業としての高い価値あるんじゃないかなと思います。